歴史をたどる

~創業者の想い 滝沢信夫氏~

お客様に、
本当に美味しいコーヒーを
味わってもらいたかった


創業当初はサイフォンで、豆の挽き売りを本格的に始めた頃からはペーパーフィルターで淹れていたんだけれど、お客様の目の前でコーヒーを淹れて見てもらって、興味を持ってもらおうとしたんだ。いろんな種類の本当に美味しいコーヒーを味わってもらおうと、日替わりもやったなあ。

小さなグラスに炭酸水とクッキーを切ったものをセットにして必ず出したんだけどね、コーヒーを飲む前に炭酸で口の匂いを取って、それからうちのコーヒーを味わってくださいと。生意気だったね(笑)

可否茶館 大通店 珈琲 看板

可否茶館 苗穂 焙煎機

よし自分で焼こう、焼くしかない


納得がいくコーヒーをお客様に届けるためには、自分たちで豆を焼くしかなかった。でも当時は焙煎に関して知識もなければ、学ぶ本もなかったから。
それでもいろいろ調べて、最初は焙煎機から作って試行錯誤して焙煎を始めたんだよね。

従業員と一緒に時間をかけて、少しずつ焼いた豆を店に出せるようになって、そこから生豆を仕入れて自分で焼いてコーヒーを出すというスタイルを確立したんだったなあ。

可否茶館ブランドに
自信とプライドを持てる
「珈琲の専門家」


可否茶館を作るときにこだわったことは3つ。ひとつめはお客様に本当に美味しいコーヒーを飲んでもらえるよう自家焙煎に挑戦した。2つめはコーヒー文化の啓蒙、コーヒーは実は種類が豊富で、味わいも豊かで楽しめることを広く知らしめたかった。3つめはレベルの高い接客づくり。レベルが高いプライドを持って働く仕事だと身をもって示そうと。可否茶館で働くことが誇りだ、あの可否茶館で働けるっていいね、うらやましいねと言われる店づくり。コーヒーのことなら何でも聞いてくれというプライドのあるコーヒーの専門家を目指した。

それが可否茶館の原点。

可否茶館 ハンドドリップ

これからは家庭でも珈琲を楽しむ
時代がやって来る


それまでの珈琲文化は喫茶店で楽しむものだったけれど、これからは家庭でも珈琲を楽しむ時代がやって来ると思ったんだ。30年かけて家庭でゆっくりコーヒーを飲むことが当たり前になっていったね。

ちょっとストロングなコーヒーを北海道の冬の夜長にゆっくり飲んでもらえるような、そういうコーヒーを作れたらいいなと思ってたんだ。自分達で焙煎機を作って自家焙煎を始めていたから、百貨店への進出など、豆の挽き売りを本格化させることができたんだよね。

コーヒーは、ほっとしたり、会話がはずんだり、ひとりでじっくり物事を考えるときに非常に重要な飲み物、普遍的な飲み物になったよね。

価値観の多様化が進む時代、
可否茶館の未来は時代とともに
変化するでしょう


可否茶館はひとつの生き物だから、作ったのは僕だけど、育てたのは僕じゃない。やっぱりいろいろな人が関わって成長していく、時代と共に変わっていくでしょう。どうなっていくかには関わりようがない。

それでいいと思う。

コーヒーの役割みたいなものだよね。

現在のように価値観が多様化すると、これというものがないので大変だと思います。

後は皆さんがどうするかです、期待しています。


滝沢 信夫 氏
可否茶館創業者(1971年創業)
現在、TAKIZAWA WINERY/滝沢ワイナリー オーナー 
コーヒーの世界からワインの世界で
今も尚、こだわりの1杯を追い求めていらっしゃいます。